みなさんこんにちは。
事務局@吉原です。
組織と個人の在り方研究会では、「自分で決めて、行動することの大切さに気づく場」「自分で決めて、行動する人を応援するための学び・出会いの場」を提供し、自分の知らないキャリアの実例から学び、あなた自身が行動するきっかけにしてほしい。
そんな思いから
「100人から学べる1000人と出会える」
オンラインセミナーを開催しています。
今日は2ヶ月ぶり2021/09/27に開催されたセミナーの様子をお伝えします。
第3回目の今回は、国際協力の現場で活躍されている、国際開発センター(IDCJ)主任研究員 八木泰子氏にご登壇いただきました。
国際協力って具体的に知らないな・・・
国際協力についてもっと知りたい!
国際協力は身近ではないけど、今後の自分のキャリアを考えるヒントが欲しい!
そんな様々な思いをお持ちの30名の仲間と一緒に、有意義な1時間30分を過ごしてきました。
目次
これからのキャリアに大切なこと
国際協力ってどんなお仕事があるんだろう?
私たちになにができるんだろう?
そんな思いももちろん大切。
ですが今回、八木氏にお話しを伺う一番の理由は・・・
- テーマがぶれないキャリアの作り方
- やり続けてこれたのは・・・〇〇!
これからの時代、専門性が大事になってくると私たちは考えます。
では専門性とは何でしょう?
何を専門にできるのでしょう?
そのヒントが〇〇に隠されているのではないでしょうか。
好きや興味がキャリアのスタート
高校時代、英会話を習っていた八木氏は「本場の文化や英語力を身に着けないと意味がない!勿体ない!」と思い、アメリカのペンシルバニア州へ交換留学することを決意。
留学斡旋機関の試験を受け、合格したのちにご両親に報告。
そこに強い意志を感じます。
お父さんの反対もありましたが、お母さんの後押しがあり留学は実現、とっても田舎の町に行く事に。
農家ではないものの、たくさんの動物の世話に農作物の収穫、友達の家に遊びに行くときは、なんと馬で移動!
そんなワイルドな生活が、農業への関心を高め、帰国後は東京農大を一択で受験。
ここにも八木氏の強い思いがありました。
様々な壁と転機
大学3年生の時、教授の紹介で日本工営㈱にアルバイトへ行くことになった八木氏。
一見、研究室とは関係のない報告書を整理するバイトでしたが、そこでの仕事ぶりを評価され、子会社㈱エル・コーエイへ就職。
日本工営㈱の農業開発部へ出向という形で5年間在籍します。
初めてのブラジル出張で農家へのインタビューやアマゾン川でイルカと泳いだり(!)楽しいこともありましたが、周りの社員と比べたときの自分の実力のなさ、理想と現実のギャップに悩み、退職を決め東京農大の大学院へ進学。
この時の事を、冷静に自分を見つめ今後国際協力の仕事をどのように続けるべきか・・・考える時間ができ、良い判断だったと振り返っておられました。
卒業後、農業技術が専門だった八木氏は「生産した農作物を販売するところまで勉強しなくては意味がない」と思い立ち、全く未経験だったWEBマーケティングの会社へ就職。
勉強会へ参加したり、ノルマの厳しい営業を必死でこなし、3年目には個人営業成績が1億円に到達。
そこでベンチャー企業から引き抜かれ2度目の転職。
ところが、この会社では思いもかけない出来事が。
営業部長として入社したはずが社長の傍らで税理士や銀行員、税理士や弁護士にまで協力いただきながら、会社の立て直しに奔走。
本当にひどい1年だったと思う反面、精神も鍛えられ経営の難しさを学んだ。と八木氏。
その後、農商工連携事業コーディネーターの資格を取得し独立。
6年の経験を積み、当初から続くご縁で最初に入社した会社へ復帰。
更に専門知識を高め、現在の㈱国際協力センターへとキャリアは続きます。
1年のほとんどを途上国で過ごし、私たちの想像を超える苦労と困難の中、農作物の収穫量が増え、生活が豊かになり、子供たちが学校へ通えるようになったなどの話を聞くと苦労が報われると語ってくださいました。
また、国際協力にはたくさんの種類や機関があることも教えてくださいました。
キャリアを構築するために必要な”力”
様々な壁を転機と捉え乗り越えてこられた八木氏。
そんなご自身を自己分析して頂きました。
- 大雑把な性格
- ポジティブ思考
- 公務員の父
- 動物や自然が大好き
マイペースで耐性が強く、何とかなる!と変な自信があり、社会に出る=人の役に立つ仕事をするものだと教えられ、興味のある理科や生物は成績が良い事から、この教科が受験科目にある所へ進学しようと思っていたのだそうです。
さらに興味のあることを仕事にするポイントを教えてくださいました。
中でも、⓾押し付ない自己アピールの仕方を身に着ける。は、とても大切と八木氏。
言いたい事を言いたいように言うだけでは、相手には伝わらず実行にも移せません。
相手が喜ぶようなアピールの仕方を心掛けることで、きちんと伝える事ができ実行できるようになるとの事。
今後のキャリアの活かし方
好き・興味があるを軸に、何か1つの専門性を見つける事ができたら、一見関係ないように思える事でも1つ1つプラスの知識を身に着けていくことをおススメしてくださいました。
途上国で働く女性のサポートをするためにジェンダーについての知識を。
農村が長く発展するために健康寿命を延ばせるよう栄養面の知識を。
幅広い知識を持つことで、できることが増え、結果的に専門性を高める事ができる。
これはどんな職業にも共通して言えることではないでしょうか。
今後、これまでの経験と知識を活かし、地元での地域振興に取り組まれる八木氏。
1つ1つ加えていった知識のおかげでキャパが広がり新たな挑戦ができるようになったと締めくくられました。
受講者のみなさんの声
ここからは恒例のグループシェアの時間です。
- これまで壁に突き当った時、どのように乗り越えてきましたか?
- 今、感じている壁・これから起こるかもしれない壁にどう向かっていこうと考えていますか?
- その時できることをとにかくやってみる
- 足りないことを見つけて1つずつ埋めていく
- 予測して準備して計画は悲観的に、実行は楽観的に
- 改めて何が好きなのか軸を考えたい
- 時には逃げる事も大切
- 困っている事をOPENにして助けを求める
みなさん、それぞれの経験の中から自分にあった乗り越え方を見つけ、実践されているようでした。
人の期待に応えるべきか、自分の気持ちを貫くか・・・迷っていると話される方もおられましたが「大切な軸は何か」を考えるきっかけになっていれば良いなと思います。
八木氏へ聞いてみよう!
Q.ブレずに貫き通せたのはなぜですか?
A.とにかく「好き」だったから。敢えて嫌いな事はせず好きなことだけに集中しました。
Q.壁を乗り越えられなさそうな時は?
A.鬱々ひとりで考えず周りに相談していました。助けてもらう事も大切です。
Q.鈍感力とは?
A.周りが優秀で劣等感がすごくありましたが、できなくても仕方ないと思うことで続けられました。周りには、できるようになるまで我慢して、と(笑)
Q.交渉力とは?
A.何かをお願いする際、相手が喜ぶアピールの仕方を考えます。言いたい事を言いたいように言いたいだけ言ってしまうと、上手に伝わらず実行もできない事を経験しました。嫌な思いをさせないようにアピールするのがポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
八木氏のお話で、好きを仕事にする=楽しい事だけすればいい、とは少し違う事に気が付きました。
関係ないように見える仕事でも、好きな仕事を続けるための知識になり次へ進む足掛かりになります。
今の仕事をちょっと見直してみるのもいいかもしれませんね。
最後に
次回第4回は2021年10月25日(月) 結プランニング株式会社 代表取締役:白井佳氏をお迎えして若き経営者が築いてこられたキャリア、そしてこれからをお話頂く予定です。
是非、ご参加ください。