皆さん、こんにちは。
事務局@吉原です。
「100人から学べる1000人と出会える」
オンラインセミナー第4回目の今回は、結プランニング株式会社 代表取締役:白井 佳貴氏にご登壇いただきました。
企業理念は【感謝して楽しむ】これだけです。
と最初におっしゃったように企業ホームページを訪問すると、この言葉が迎えてくれます。
沢山の思いを結ぶ結プランニング株式会社
早速、お話を伺っていきましょう!
目次
「感謝して楽しむ」とは?
神奈川県秦野市ご出身の白井氏。
大工だったお父様の影響で、建築業界に興味を持ちます。
口癖のように独立について話されていたお父様。
漠然としているものの「独立する」という目標は子供の頃に出来上がっていたそうです。
その目標を具現化する4つのポイントとは??
1,目標を宣言!応援してくれた人との出会い
高校卒業後はデザイン専門学校へ進学した白井氏。
専門学校以外の選択肢はなかったと言います。
実はこの時、すでに「30歳で独立」を周りに宣言していたのだそう。
この宣言する、という事がとても重要!
まだ明確でなかった「建築業界での独立」について、
・現場監督が向いているんじゃないか
・独立するのに必要な資格と実績を効率よく取得できる進路
など、相談に乗りアドバイスをしてくれる先生と出会い、専門学校も決めました。
ここで白井氏から突然、こんな質問が・・・
- 皆さんは目標や夢、言えますか?
なかなか言える人は少ないのではないでしょうか?
明確でなくてもいい、どんなことでもいい、まずはそれを宣言し周囲の人達に知ってもらうこと。
宣言したからこそ、たくさんの人が後押しやサポートをしてくれたのだと教えて下さいました。
2,建設業界でキャリアを選択したきっかけ
お父様の姿を見て建設業を選んだ白井氏。
この業界で独立すると決めてから、一度お父様とじっくり向き合って話をし、
お父様の姿がなければ選択出来なかった事への感謝を伝え、アドバイスももらい・・・。
自分にとって非常に意味のある時間だったと振返ります。
そして33歳で独立したお父様よりも早く、宣言通り30歳で独立を果たします。
この会社設立の日は、なんとお嬢さんの1歳の誕生日!
楽しんでいる姿を見せたいと産まれたその日に「1年後の今日に設立する」と決めたのだそう。
自分のキャリアの基を忘れない事はとても大切だと教えて下さいました。
3,本音でぶつかる大切さ
独立前は現場監督として企業に勤めていた白井氏。
休日や睡眠時間も少ない中、働く仲間たちは疲れ、イライラが募るせいか・・・朝礼が始まると同時にケンカが始まる日々。
経験豊富な大工さんに、センスがないから辞めたほうがいい。と言われたことも。
悔しくて仕事終わりは納得するまで話をする毎日。
それでも辟易する状況は変わらず、「通勤途中に事故を起こせば出勤しなくて済むな」と考えたこともあったと言います。
そこに光が差したのは、本音でぶつかる。というよく聞く方法。
頭ではわかっていても、20代男性、しかも長男。
なかなか人前で本音をいう事ができず、大きな課題だったと言います。
そんなある日。タガが外れたように、ずっと言えなかった様々な思いを泣きながら吐き出してしまった白井氏。
その時救ってくれたのは、なんと!辞めたほうがいいと言った大工さんと、一番仲の悪かった内装屋さん。
今では結プランニングで一緒に仕事をし、家族ぐるみでイベントも開催している大切な仲間になりました。
この事で本音でぶつかる大切さを知り、何か恩返しがしたい!の一心から「毎朝一番にトイレ掃除をする」ことに。
それは今でも続いているのだそう。
純粋にできることはそれだけだったとおっしゃっていましたが、受けた恩を大切にしているからこそ、だと感じました。
4,出会いに感謝 受けた恩を送っていく!
たくさんの事を教えてくれた仕事の、人生の先輩たち。
そのご恩を先輩たちに返すのではなく自分より若い世代に返していく【恩送り】。
実際、先輩たちの娘さんや息子さんとの交流を深めていらっしゃいました。
次世代の若者たちがいつか必要になった時、開示できるよう自分の事業の挑戦やノウハウのデータ化もしているとの事。
その恩をまた、次の世代に送っていって欲しい。楽しく仕事をして欲しい。
少子高齢化が進む日本だからこそチャンスであり、このデータがいつか世界の子供たちに繋がっていけたらと思い活動している。
と力を込めて締くくった白井氏の強い思いを感じました。
実際、今はカナダでの事業展開に向けて挑戦中とのこと!
このログも次世代へ送られる日が楽しみですね。
欠点と能力と才能
ここからは、ブレイクアウトルームでのシェアタイムです。
白井氏からのお題は・・・
- 欠点・・・本当に嫌いで頑張ってもできないこと
- 能力・・・欠点を補うために努力してできるようになったこと
- 才能・・・努力しなくてもなぜかできてしまうこと
- 欠点はすぐに思いつくけど才能は難しい・・・
- 才能と思って過ごしていないので、思いつかない
- よく考えると能力として身についている事がいくつもある
- 苦手なことを人にお願いできる事も能力かも
- 欠点はいくつもある
この3点について分析してみること。
グループに分かれ、自分についての分析をシェアしてみました。
などなど。
どのグループも欠点はすぐに思いつく方が多かった様子です。
白井氏の会社では年に数回、社員でこの分析を行うのだそう。
欠点を出すことで他の人の才能を活かすことができる。
人との繋がりはパズルのように欠点と才能が、はまり大きな一枚の絵になる、と白井氏。
できない事はできない!と本音でさらけ出すことで、できる人の才能を伸ばすことができる相関関係。
ここで大切なのは、能力は気にしない事。
能力の基は欠点なので、そのうち壁にぶつかってしまうと教えて下さいました。
なるほど・・・妙に納得です。
白井氏へ聞いてみよう!
Q.白井氏もまだお若いのに恩を受けるではなく、送る側に至った境地は?
Q.なぜそんなに素直に生きてこられたの?
A.父に感謝しこの業界に恩返しをしたいと思ったこと。素直にそれを行動にすることは、母から何かしてもらったらお返しに何かしてあげることを教わってきたことが影響しています。
駆け引きが苦手なので、あれこれ考えずGive&Takeではなくて、徹底的に与え続けるほうが効率がいいとも思います。これも上の人に教わったことを素直に実行しています。
Q.カナダでの事業展開のきっかけは?
A.叔母さんがバンクーバーに住んでいることで興味を持ち調べてみました。縦の恩送りができる日本に対して、移民も多く受け入れ人口が増加傾向にあるカナダは、横に恩送りができる。二軸の活動の中に座標が見つかると信じています。
最後に
33歳とまだお若い白井氏ですが、恩を送ることで次の世代へキャリア構築のヒントも伝えているように感じました。
曖昧でも宣言する、期限を決めて実行する、感謝を送る。
白井氏の強い意志も受け継がれていくのだと思います。
次回のゲストスピーカー、株式会社みなるき 片岡美紀氏が欠点をカバーするために活かしたものは「能力」でした。
どのように能力を伸ばしていかれたのか。
とても興味深いお話が聞けそうです。
是非ご参加ください!